
いざ動画を編集しようと思っても、基本的な用語や設定を知っておかないと、せっかく編集した作品もオーバークオリティだったり、画像がカクカクしていては苦労も水の泡です。
そこで動画のファイル形式や解像度、フレームレートについての解説をします。
動画のファイル形式について
動画のファイル形式とは、動画データを保存するためのファイルの種類を指します。
主要な動画ファイル形式には、以下のようなものがあります。
- MP4:映像と音声を同時に保存できるフォーマットで、Web上での再生に適している。
- MOV:Apple社が開発したフォーマットで、高画質の映像や音声の再生に適している。
- AVI:Windowsでの動画編集に適したフォーマットで、圧縮率が低く高画質の映像を保存できる。
- WMV:Windows Media Playerで再生することを前提としたフォーマットで、コンピュータの処理速度が速い。
- FLV:Web上での再生に適したフォーマットで、YouTubeなどの動画共有サイトで使用されている。
- MPEG-2:DVDやブルーレイなどの映像フォーマットで、高画質な映像を保存できる。
解像度について
解像度とは、画面における水平方向と垂直方向の画素数のことを指します。
一般的には、幅x高さの形で表されます。
例えば、「1920×1080」の解像度は、画面を構成する水平方向の画素数が1920、垂直方向の画素数が1080であることを表しています。
映像の画質や表示領域は、解像度の高低に応じて変化します。
以下に、代表的な解像度の種類を例示します。
- SD(標準解像度):720×480(NTSC)、720×576(PAL)の解像度で、普通のテレビ番組と同等の画質を表します。
- HD(ハイビジョン):1280×720(720p)または1920×1080(1080p / 1080i)の解像度を指し、高画質な映像を表します。
- 4K:3840×2160の解像度で、2Kの4倍の画素数を持っています。
- 8K:7680×4320の解像度で、4Kの4倍の画素数を持っています。
フレームレートについて
フレームレートとは、1秒間に表示する画面の枚数を表します。
単位はfps(フレーム パー 秒)で、映像により異なります。
例えば、30fpsであれば1秒間に30枚の画像が表示されます。
この数値が大きいほど滑らかな映像が表現されますが処理や表示に負荷がかかります。
フレームレートは、映像の質感や流れに大きな影響を与えます。
以下は、代表的なフレームレートの種類です。
- 24fps:映画で使用されるフレームレートで、滑らかな映像の表現ができる。
- 30fps:テレビ番組やWeb動画で一般的に使用されるフレームレートで、滑らかな動画を表現することができる。
- 60fps:スポーツの映像やアクション映画で使用され、非常に滑らかな映像を表現することができる。
以上のように、動画のファイル形式、解像度、フレームレートは、映像の質感や表現内容に大きな影響を与えるため、動画編集においてはしっかりと把握しておく必要があります。
動画ファイル形式、解像度、フレームレートの相互関係
動画ファイル形式、解像度、フレームレートは相互に影響しあっています。
例えば、動画ファイルを圧縮する際には、解像度やフレームレートを下げることでファイルサイズを小さくすることができます。
ただし、これによって画質が低下するため、用途に応じて適切な設定を行う必要があります。
また、動画ファイル形式、解像度、フレームレートは、編集作業においても重要な要素です。
編集ソフトウェアやコンピュータのスペックによって、扱えるファイル形式や解像度、フレームレートが異なるため、編集作業を行う前に確認することが必要です。
動画編集において重要性の高い解像度とフレームレート
動画編集において、特に重要性の高い解像度やフレームレートについて見ていきます。
解像度については、編集作業に留まらず、出力する際の目的に合わせて慎重に決定する必要があります。
高い解像度で出力するほど、ファイルサイズが大きくなることがあるため、Web動画を出力する場合などであればHD(1280×720)程度で十分です。
一方、テレビ放送などで使用される映像については、フルHD(1920×1080)以上が推奨されます。
フレームレートについては、一般的には30fpsが標準的な値とされています。
しかし、高い動きを含むアクション映像やスポーツ映像などにおいては、60fps以上を使用することもあります。
ただし、フレームレートが高いほどファイルサイズが大きくなるため、Web動画などであれば30fps程度が適しています。
まとめ
動画ファイル形式、解像度、フレームレートは、動画編集において重要な要素です。
それぞれの特徴や適した用途、相互関係を理解し、適切に設定することで、高質な動画制作が実現できます。